音に色があるならば。~堂本剛「雨恋」が好きすぎる~
最近ずっと、「雨恋」を聴いている。
寝る前にエンドレスで聴いている。
少しずつCDやDVDを買い集め、聴いたり見たりしているのだけど、歌いだしの一音から心を持っていかれた「雨恋」。
剛くんの声はなんでこんなに不思議なんだろう。
すごく独特な響き方をするよね??
優しくものすごく伸びやかに、響く。
そっとまるく声が響く。
私は音楽に詳しくないし、色んな音楽を聴くわけでもないのだけれど、剛くんの歌声を聴いている時の気持ちよさは他の誰とも違うように思う。
ソロで出しているものをできるだけ古い方から順番に聴いていて、最初の頃の「まっすぐ」に届けようとしている声も歌い方も凄いとは思うのだけれど、「雨恋」「EENEN」「ある世界」の3曲は私の中でものすごく特別な感じ。
声の響き方・声の厚みというか「質量」みたいなものを感じる。でもそれでいて軽やか。
力が抜けた、力みのない、心もリラックスするような声。
不思議だなぁ・・・。
剛くんの歌声を聴いていると「色」を感じることがとても多い。初期は「赤」や「黒」や「青」が見える。強い色、きつい色、気持ちが声の強さにも出ていて、胸に迫るものはあるけれど聴いていて少しだけダメージをくらう感じ。
でも最近の歌からは、暖かい色を感じる。
特に先ほどあげた3曲からは、まぁるいやわらかなハチミツみたいな色が、歌う口元から前に出ているのでなく、剛くんからまぁるくキレイでふんわりとした光のように出ているみたいに感じる。まるで発光してるみたい。
でもそれでいてほんの少し悲しい薄い青い色が、まぁるいハチミツ色の後ろに見える感じ。
音楽を聴いてると「色み」っていうのは意識するしないの違いはあれど、きっとみんな感じてると思うんです。
「え?」って今もし思ってる方いたとしても、「明るい曲だなぁ」「暗い曲だなぁ」とか感じたりしますよね?「明るい=黒」にならないように、感情やイメージにはいつも様々な「色」がついてるわけで。
でもそれを「曲」でなく「歌声」から感じることってほとんど無かったのだけれど、つよしくんは発する一声一声に色がついているようで、歌声で描かれていくその世界がすごく複雑な絵画みたい。柔らかな色を重ねて作られた歌もあれば、濁った色や重たい色も含んでてひとつひとつを見ると少し気持ちが重くなるけど、離れて見るとキレイに見える絵画のような歌もあって、その表現力みたいなものに驚いてしまう。
語彙力も芸術方面にも疎い自分だけど、KinKiさんの歌も剛君の歌もCDで聴くより実際に歌ってるのを聴くと本当に上手い方達なんだなぁと感じることが多くて。
これは私の偏見なのかもしれないけど、全体的にジャニーズさんの歌って実際に聴くよりCDの方が上手いというイメージがあって、でもKinKiさんも剛くんも実際に聴く方が音が豊かな感じがあるよね。
なんというか「生」を遊ぶような、その場の空気に合わせて変えていくだけの余裕がある・・。
本当に何目線で言ってんだという失礼さかもしれないけど、コンサートDVDを観て改めてそう思った。
今の剛くんの耳の話がある中でこういうブログをあげるのよいのかなぁと思わなくもないけど、ド新規だからこそ、たまーにテレビで歌うKinKiさんを思い入れなく見てた頃には気づかなかったことを、今たくさんのDVDを感動をおぼえつつ観ることができてるんだよなぁ。
このところケリーさんのほうの映像を観たりすることが多かったのだけれど、やっぱり私はKinKiさんのもソロのも両方好きだなぁと思ってて。
ベクトルが違うから、どっちかなんて選べないし、両方があるからこそ両方がより生きてくるって感じがする。
それをすごく感じたのがねUNPLUGGEDを観てて、光一くんが声を張ってまっすぐに力強く声を届けてるときに、隣のつよしくんがそこにフワッと声をのせたとき。マイクを離していく光一くんと、マイクを近づけて歌う剛くん。
「二人で歌う」からこそできることで、まさに調和だった。
一人で歌うだけの道でなく、剛くんがKinKiとして歌っててくれて、隣にいるのが光一くんで良かったなぁと思ったよ。
色んなグループに色んな出来事があって少しずつその形を変えてくことを否定することはできないけど、「一人だからできること。二人だからできること。」それぞれの道を究めようとしながらも、それを持ち帰ってまた違う顔を見せてくれるなんてファンにとっては1番嬉しいことだよね。
剛くんの歌声はたくさんの色を、絵を、見せてくれるけど、光一くんと歌うときにはもっと違う絵ができる。
いまのお耳と話しながら、来月にはどんな色を見せてくれるのかとてもとても楽しみにしてます。